解決事例
脊柱変形等を負った70代女性について、初回の提示から6倍以上の賠償金を獲得した事案
被害者 | 70代 女性 専業主婦の息子様 | |||||
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後遺障害等級 | 併合11級 | |||||
受傷部位 | 腰・背中 | |||||
被害内容 | 脊椎の変形障害、腰痛、両足捻挫 | |||||
獲得額合計(自賠責保険金+解決金) |
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1ご相談内容
既に別件でご依頼いただいていた息子さんからのご紹介で、弊所にご相談にいらっしゃいました。
ご依頼者が自転車を運転し交差点を右折しようとしたところ、後から直進して来た車に衝突されてしまった自転車事故でした。ご依頼者は事故によって全身打撲、頚椎圧迫骨折等のケガを負ってしまいました。
当所へご相談にいらしたのは、事故発生から1週間程度とかなり早い段階でした。初回面談では、全身をおケガされていると伺いましたが、どこにどういった障害や損傷があるかもまだ具体的にはわかっていない状況でした。そのため、気になる部位を優先的にMRIを撮影してもらうようアドバイスをいたしました。
2サポートの流れ
幸い治療中は特にトラブルはありませんでしたので、どれくらいの期間治療をした方がいいか、どういった検査をした方がいいかなどのアドバイスがサポートの中心となりました。
ご依頼者には十分な期間治療に専念してもらいましたが、頚椎圧迫骨折を中心として、首から肩にかけての痛みが残ってしまいました。そのため、残存した後遺障害の等級申請を弊所が代理で被害者請求することになりました。
申請の結果、脊柱の変形障害で11級、腰痛と両足の痛みなどに関して14級で、併合11級が認定されました。この併合11級という等級に基づいて示談交渉をおこないました。
3解決内容
示談交渉では、過失割合と逸失利益が大きな争点でした。相手方損保は当初、過失割合40%等を主張し、既払い金の他は約65万円程度の賠償額しか支払わないという提示でした。それを最終的には6倍以上である406万円まで引き上げることができました。
過失割合については25%を認めさせることができました。別冊判例タイムズ(通称「緑本」)にぴったり当てはまるものがある事故類型ではなかったため、刑事記録を基に類似の裁判例を調査し、主張した結果だと思います。
また、ご依頼者の負った脊柱変形は、逸失利益は発生しない、または逸失利益は労働能力喪失表より少ないと争われることの多い後遺障害です。しかし本件では、痛みが残存していると書かれた後遺障害診断書を提出することなどにより、十分に認めさせることができました。
4弁護士の所感・解決のポイント
事故初期からご相談いただいたことによって、MRIを治療初期に撮影しておく等のアドバイスを早期におこなうことができ、実際にアドバイスに沿ってMRI撮影をしたことによって、スムーズに後遺障害認定を受けることができました。これが最終的に、適切な賠償金の獲得につながったと考えています。
本件は非典型的な事故であり、過失割合を決定することが難しい事故でした。しかし、類似の裁判例や事故様態を丁寧に説明することによって、訴訟をせずに、妥当な割合に落ち着かせることができました。
全体として、十分な賠償金額を早期・円滑に獲得することができた事例だと思っております。
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